【2026年路線価公表】

2026年07月02日

【2026年路線価公表】北海道の平均路線価は11年連続で上昇 札幌駅周辺の再開発がけん引

国税局より令和8年(2026年)の路線価が公表されました。路線価は相続税や贈与税を算出する際の基準となる土地価格で、不動産市場の動向を知るうえでも重要な指標です。

今年の北海道内における路線価の平均変動率は前年比プラス1.8%となり、11年連続の上昇となりました。一方で、上昇率は3年連続で前年を下回っており、伸び幅はやや落ち着きを見せています。

 

北海道で最も高い路線価は21年連続で札幌駅南口

北海道内で最高路線価となったのは、JR札幌駅南口に面する「札幌停車場線通り」です。

1平方メートルあたり832万円となり、前年より7.5%上昇。21年連続で北海道内トップの価格を維持しています。

札幌駅はJRや地下鉄が集まる道内最大級の交通拠点であり、駅利用者数の増加や大規模再開発への期待が地価上昇の背景にあるとみられています。

 

進む札幌駅周辺の再開発

札幌駅周辺では再開発事業が続いています。

地下鉄南北線さっぽろ駅では利用者増加への対応としてホーム拡張工事が進行中です。また、駅直結となる新たな複合ビルの建設も進められており、商業施設やオフィスなどの集積による利便性向上が期待されています。

さらに、旧エスタ跡地を含む札幌駅南口エリアでは、北海道新幹線札幌延伸を見据えた大規模開発計画が進行しています。将来的な交通・商業機能の強化への期待が、周辺地価を押し上げる要因となっています。

 

北口エリアも高い需要を維持

札幌駅周辺の人気は北口側にも広がっています。

北区内で最も高い路線価となったのは札幌駅北口エリアで、1平方メートルあたり282万円となりました。

ホテル開発需要に加え、オフィス需要も引き続き堅調であり、駅近接エリアの評価の高さが数字にも表れています。

 

観光地ではインバウンド需要が地価を押し上げる

北海道内で最も高い上昇率となったのは、富良野市の「道道北の峰線通り」で、前年比28.0%の上昇となりました。

富良野エリアは国内外からの観光客に人気が高く、リゾート施設や宿泊需要の拡大が地価上昇を後押ししているとみられています。

また、小樽市の「本通線通り」も前年比18.9%上昇しました。小樽運河や歴史的な街並みを目的とした訪日外国人観光客の増加により、商業地を中心に需要が高まっています。

札幌市中心部の再開発に加え、富良野や小樽といった観光都市でもインバウンド需要が地価上昇の要因となっており、北海道の不動産市場を支える大きな力となっています。

 

今後の不動産市場は

北海道全体では地価の上昇基調が続いているものの、建築資材価格や人件費の上昇などを背景に、再開発や新規プロジェクトの動きはやや落ち着いてきています。

それでも札幌駅周辺を中心とした利便性の高いエリアでは、今後も一定の需要が見込まれており、不動産市場の動向から目が離せません。