北4西3地区再開発
2025年10月09日
北4西3地区再開発、いよいよ本格始動へ
――札幌の玄関口が新たな顔に生まれ変わります
札幌の中心部では、ここ数年で大規模な再開発が次々と進んでいます。
その中でも特に注目を集めているのが、JR札幌駅南口に位置する「北4西3地区第一種市街地再開発事業」です。
この場所は、北5条・手稲通と札幌駅前通が交差するまさに“札幌の表玄関”。
かつて西武百貨店札幌店(旧五番館)があった場所としても、多くの方に馴染みがあるエリアです。
しかし閉館後は建物の老朽化が進み、長年にわたって“再生のタイミング”が待たれていました。
札幌の新しい顔づくりを目指して
この地区は「特定都市再生緊急整備地域」に指定されており、道都・札幌の玄関口にふさわしい都市空間を形成することが求められています。
2017年に「北4西3街区まちづくり検討会」が発足して以降、準備組合の設立(2019年)、都市計画決定(2022年)、権利変換計画認可(2024年)と、段階を踏んで着実に計画が進められてきました。
そしていよいよ2025年3月、本体工事が着工されました。
2棟構成で、商業・オフィス・宿泊機能を集約
再開発エリアの敷地面積は約1.7ha。
平和不動産、ヨドバシホールディングス、鹿島建設、ダイビル、中央日本土地建物などが組合員として参画しています。
建物は南北2棟構成で、2028年夏の完成を目指しています。
北棟(商業棟):地下7階・地上9階建、高さ約60m
店舗や駐車場が入る低層ビルで、札幌駅前の街並みに馴染むデザインとなる予定です。
南棟(商業+オフィス棟):地下5階・地上33階建、高さ約160m
札幌駅エリアでは最大級の高さを誇り、オフィスや店舗、宿泊機能など多様な用途が予定されています。
地下ネットワークの強化で「歩いて楽しめる札幌」へ
今回の再開発は、「地下鉄南北線さっぽろ駅改良事業」とも連携して進められます。
札幌駅と大通方面を結ぶ地下歩行者ネットワークのさらなる充実が図られ、
天候に左右されず快適に移動できる「歩けるまち・札幌」が、より現実的な形で実現していくことになります。
駅前の景色が大きく変わるまで、あと数年。
完成後には、商業・オフィス・宿泊が一体となった新しいランドマークが誕生します。
札幌の街がどのように進化していくのか、今後も目が離せません。
2025年10月9日現在
位置図 (札幌市ホームページより)
イメージ図 (札幌市ホームページより)
断面図 (札幌市ホームページより)

